読み込み中
FUWARINOHIMITSUKICHIFUWARINOHIMITSUKICHIFUWARINOHIMITSUKICHI
topBar
ブログ一覧に戻る
『連画の河』 横尾忠則

『連画の河』 横尾忠則

世田谷美術館で開催されていた「連画の河」展に行ってきた。

1枚の記念写真を起点に絵を描き、またその描かれた絵をきっかけに次の絵、またさらにその絵からインスパイアされて次の絵を、と数珠繋ぎで制作された「連画」というスタイルの絵画の一群を、まさに河の流れのように体験できる展示だった。

何か一貫したテーマや主義主張が込められているというよりは、純粋に目の前の絵に反応して自分の中にあるものを外に出して画面にぶつけているように感じた。

また自分を取り巻く時代の空気や日々届くニュースと、個人的な思い出や興味、こだわりなどを自由にミックスして表現されている様子は、たまたまそこにあった椅子やテーブル、壺などを使ってコミカルな動きで敵を倒していくジャッキーチェンのような武術の達人の動きを連想した。

若いうちはこういった自分を表現しようとかエゴにとらわれてしまいがちだが、案外目の前のものに素直に反応するのを沢山重ねていくだけで自分だけのオリジナルのものは生まれていくのかもしれない。

投稿日: 2025/6/27